コメント

コメント

金井美恵子

作家

李天 リ・ティエン ルー の戯れと夢に生きたドラマチックな人生とは異なり、息子の 陳錫煌 チェン・シーホァン 布袋戯 ほていぎ の伝統の過酷さを生きる。指が肉体となり衣をまとって躍動する小さな世界の過激と美しさがフィルムに刻まれたのだ。

虚淵玄

ニトロプラス/Thunderbolt Fantasy Project原案・脚本・総監修

ここにあるのは布袋劇という芸能の原風景です。東離劍遊記のファンになってくださった方であれば、その背景となった伝統の厚みを、このドキュメンタリーから感じ取っていただけると思います。

一青妙

作家・女優

私が幼少時に暮らした台北で、布袋戯の上演を楽しみにいつも近所の廟に出かけた。ところが、いつの頃からか姿を消してしまった。その時の記憶が、スクリーンを通して一気に蘇った。まるで生きているように見える人形。陳錫煌の「双手」によって操られる精密極まりない動きには、台湾社会で長く伝承されてきた技術の凄さと美しさが凝縮されている。布袋戯の神とも称された父を乗り越えようとする彼の飽くなき探究心、布袋戯を愛する心、優しい笑顔は、見るものに大きな感動を呼び起こすだろう。

中村孝男

人形劇団ひとみ座代表

布袋戯の緻密な表現技術は片手人形の最高峰であり、そこには人間を客観的に俯瞰で捉える人形劇の精神がある。陳錫煌老師の技、精神は世界に誇る宝。この貴重な記録映像はきっと次代への架け橋となるはずである。

天野天街

少年王者舘代表

手が、指が、皺が、じかんに溶ける。
手や指や皺が灰になり微塵となっても、ソレは動きつづけるだろう。
陳錫煌は赤い小箱に自分を入れて歩いていた。

映画『台湾、街かどの人形劇』